協会について
これまでの歩みをご紹介

当協会について

NYにあるシュタイナーの手仕事教員養成学校へ行ったときに、まさしく人生が変わる体験をしました。

全てが美しく、想像性と創造性に満ち溢れている場所でした。

小さいうちに手を動かせるようになること、柔軟な思考力を育てること、 シンプルな素材を用いて、 何もないところから自分の手で生み出すことが できるのだという自信を子どもたちに持たせること、想像性と創造性を育むこと。

手仕事は、人間が行ってきた創意工夫の歴史です。 それを次に伝えていくことは、私の使命だと思っています。

経験豊かで、深い洞察力を持った講師陣多数と共に、 今までに学んだきたことを、全力で皆様にお伝えしていきます。

一人でも多くの子どもたち、大人の方が、手仕事教育を通して、 自然と繋がり、感覚を澄まし、 自分の手で生み出す喜びを見出せますように。

手仕事教育について、興味を持って くださってありがとうございます。

私は、シカゴで教員養成の基礎講座を終了したあと、 NYにある手仕事教員養成講座のある Fiber Craft Studioの4年間のプログラムに参加しました。

初めてスタジオを訪れた日、 建物、学校の雰囲気、スタジオのしつらい、先生方の立居振る舞い、 そこにある草木染めの毛糸、手仕事の数々、アートスタジオの美しさ。

各講座を担当してくださる先生方の、知識と洞察力と考察の深さ。 毎日が深い深い心の、たましいの喜びの連続でした。

ここで学んだ4年間のことは、卒業したあと何年経っても思い出すだけで、 心が泡立つような深い感動に包まれます。 (写真は、卒業式の時のもの。)

いずれゆっくりと、スタジオの様子などもご紹介していきますね。

その後、シカゴ郊外でクラフトスタジオを経営しながら、 子ども向けには手仕事を、おとなの方向けには手芸一般をお教えしたり、 オンラインで草木染めの服や毛糸などの販売をしていました。

シカゴの現地の学校でも、通算で5年ほどアシスタントとして働きました。

心の奥底ではいつかわたしが学んだ手しごと教育を日本語で伝えていきたい、という思いはあったのですが、 毎日忙しくてそれの実現に向けて動ける時間はありませんでした。

小さいうちに手を動かせるようになること、柔軟な思考力を育てること、できた!という自信を持たせること、想像性と創造性を育むこと。

今、伝えなくては。そう覚悟を決めてこの講座の開講と協会の設立を決めました。 子どもが手を動かせるようになるまでには、長い時間と忍耐が必要です。

忍耐力は、子どもだけでなく指導していく親や教師にも必要です。

手仕事教育は、「待つ」教育でもあります。手仕事のもつ可能性を信じていただければ嬉しいです。